イメージベース構造解析ソフトウェア
「VOXELCON2025」リリース
2025年9月29日
イメージベース構造解析ソフトウェア VOXELCON の新バージョン「VOXELCON2025」をリリースいたしました。
本バージョンでは、有限被覆法に新たなアルゴリズムの適用することで高速化を実現し、あわせてGPUによる計算にも対応しました。
また、有限被覆法の安定化、トポロジー最適化の高速化、ParaView で結果を確認できるファイルの出力など、様々な改良が行われました。
新機能の詳細
有限被覆法の高速化
STLでモデリングされたデータから解析を行う機能である「有限被覆法による解析」の高速化を行いました。 前バージョンと比較し、同一プロセッサかつ同一条件下で計算時間が大幅に短くなりました。
*Intel® core™ i5-14500(Pコア6,Eコア8,計20スレッド)使用.
GPU並列も同時に行うことで更に計算時間を短くすることも可能です。
※ 本機能のスレッド並列計算およびGPU計算のご利用は並列オプションが必要です.
ご試用はお気軽にお問い合わせください.
トポロジー最適化の高速化
アルゴリズムの改良によりトポロジー最適化の高速化を行いました。
◎ 旧バージョンとの比較
VOXELCON適用事例12 についてすべて同じ計算条件で比較を行いました。
CPUのみの場合とGPU計算の場合、いずれも計算時間を大幅に減らすことができました。
※ 使用したCPUとGPU
CPU:Intel$00AE Core$2122 i5-14500
GPU:NVIDIA GeForce RTX$2122 4070 Ti Super
ParaViewでの結果確認
VTKフォーマットファイルの出力により、ParaView※でのポスト処理が可能になりました。
例えば、ライセンスサーバーと通信できない環境でポスト処理をしたい場合や使用ライセンス数が上限に達している場合など、ライセンスが取得できないような状況でも解析結果を確認することができます。
※ ParaViewは、米国Sandia国立研究所等で開発されたオープンソースの可視化ソフトウェアです。
その他
圧縮形式のTIFファイルの読み込みの機能の追加、有限被覆法で収束しにくくなるケースへの対処としての安定化なども行いました。また、現在までに判明した不具合にも対応しました。
イメージベース構造解析ソフトウェア VOXELCON について
VOXELCON(ボクセルコン)は現物から得られるCT画像やCADからのSTLデータをダイレクトにモデル化し、解析・計測に利用可能なイメージベース構造解析ソフトウェアです。
現在までに材料研究、または歯や骨などの生体分野の研究など、幅広い分野で活用していただいています。
詳細はこちら VOXELCON 製品情報
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株式会社くいんと 営業本部
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