固有振動数や重心位置制約に対応した
「HiramekiWorks 4.0」リリース

2025年12月24日

SOLIDWORKSアドイン構造最適設計ソフトウェアHiramekiWorksの新バージョン「HiramekiWorks 4.0」をリリースいたしました。

本バージョンでは、以下のような新機能・機能改良が行われました。

新機能の詳細

固有振動数最大化／剛性振動数制約への対応［トポロジー最適化(SIMP法)，形状最適化］

トポロジー最適化（SIMP法）および形状最適化において、固有振動数を最大化したり、固有振動数を制約条件として考慮したりすることができるようになりました。
複数の異なる拘束条件に対する固有振動数や、異なるモードの固有振動数を同時に最大化したり、制約したりすることができます。また、既存のその他の目的や制約を同時に考慮することも可能です。

※ 固有値対応オプションが必要です。
※トポロジー最適化（LS法）は未対応です。

トポロジー最適化（SIMP法）例
≪トポロジー最適化（SIMP法）：剛性最大化（固有振動数および体積を制約）≫

形状最適化例
≪形状最適化：体積最小化（固有振動数および剛性を制約）≫

◎ 固有振動数の制約の有無による体積制約剛性最大化の結果の違い

固有振動数制約なしの場合の結果　　
固有振動数制約なし：固有振動数2,778[Hz]

固有振動数制約ありの場合の結果
固有振動数制約あり：固有振動数3,700[Hz]
≪3,700[Hz]以上≫

重心位置制約機能

重心位置を制約として利用できるようになりました。
複数の重心位置制約を考慮することができます。また、既存のその他の制約と同時に使用することができます。

「重心位置」を制約
「重心位置」を制約

「重心範囲」を制約
「重心範囲」を制約

重心位置制約あり
重心位置制約なし

重心位置制約あり

専用ビューワーの刷新　HiramekiWorks 【SmartPost】

専用ビューワーを刷新し、新たに HiramekiWorks SmartPost を搭載しました。機能も格段に向上し、より使い易くなりました。
さらに、形状最適化に加え、トポロジー最適化も最適化過程のアニメーションを作成できるようになりました。

HiramekiWorks SmartPost

その他の機能改善

形状最適化の干渉不可領域の設定の際、干渉不可領域のギリギリまで形状変動を許容せず、一定のクリアランスを設けることができるようになりました。
複数の目的を設定した場合に、それらの重み（重要度）が指定できるようになりました。これにより、ある目的を他の目的より重視して最適化することができます。また併せて、目的の評価を「絶対評価」で行うか「相対評価」で行うかの指定もできるようになりました。
形状最適化で形状拘束の自動設定がONの場合、ボンド設定による固着面に自動的に形状拘束（完全拘束）が設定されるようになりました。
最適化結果の出力間隔を指定できるようになりました。
収束判定誤差（最適化が収束したと判定するしきい値）が調整できるようになりました。
最適化状況表示画面に、ログファイルをテキストエディタで開くボタンが追加されました。
最大メモリ使用量の指定方法に「自動」が選択できるようになりました。
スレッド数（並列実行数）が指定できるようになりました。
ソルバーが高速化されました。
ジオメトリエディター：STLファイルが出力できるようになりました。
ジオメトリエディター：マウスホイールによるモデルの拡大・縮小の回転方向が反転できるようになりました。

不具合対応

ジオメトリエディター：モデルサイズの数値が小さ過ぎて長さの単位が自動的にmmに変更された場合に、単位系の表記が変更されていなかった不具合を修正しました。
スタディ名に環境依存文字が使用されている等の原因により有限要素モデルの出力に失敗した時に、エラーメッセージが表示されるように修正しました。
予期しないエラーが発生する恐れがあるため、解析実行中のスタディでは、HiramekiWorksメニューの[結果表示]および[ソリッドモデル生成]は使用できないように修正しました。

注意事項

SmartPostにてトポロジー最適化（LS法）の結果を表示した際、最適化形状の表示をOFFにした状態で変形図を描画すると、材料がなくなっている部分については変形しませんが、これは表示上の仕様ですのでご注意ください。

SOLIDWORKSアドイン構造最適設計ソフトウェア HiramekiWorks について

HiramekiWorks（ヒラメキワークス）は、SOLIDWORKSアドイン形式の構造最適化ソフトウェアです。設計者向け構造最適化ソフトウェアとして、容易な操作性を実現するとともに、最適化結果の3D CADモデルへの変換までサポートし、構造設計に携わるSOLIDWORKSユーザーのみなさまに幅広くご活用いただいています。

詳細はこちら HiramekiWorks 製品情報