構造最適設計ソフトウェア
「OPTISHAPE-TS 2022」リリース
2022年9月27日
構造最適設計ソフトウェア「OPTISHAPE-TS 2022」をリリースいたしました。
本製品では「定常熱伝導解析における温度を評価する評価関数」や
「トポロジー最適化の結果形状から解析用モデルを自動作成する機能」を始め、数多くの機能の追加・改善を施しました。
新機能の詳細
定常熱伝導解析における温度を評価する評価関数
OPTISHAPE-TS のノンパラメトリック形状最適化機能では、静弾性解析、固有振動解析、周波数応答解析、疲労評価解析、座屈固有値解析、定常熱伝導解析など、 多岐に渡る解析の結果を評価することができます。
今回のバージョンでは定常熱伝導解析に関する以下の3種類の評価関数が追加されました。
- 温度 : 任意の点における温度を評価することができます.
- 温度分布の標準偏差 : 指定した領域における温度分布の偏りを評価することができます.
- 温度拘束点の熱流束 : 任意の温度拘束点における熱流束を評価することができます.
◎評価関数「温度」を使用した一例
この例では制約として初期形状の体積維持を与え、指定した評価点の温度の最小化を行いました。 熱伝導率が低い材料の体積比が上がることで、熱伝導が抑えられた結果となっていることが分かります。
トポロジー最適化の結果形状から解析用モデルを作成
OPTISHAPE-TS のトポロジー最適化は大まかなレイアウト導出を得意とし、 詳細設計を得意とするノンパラメトリック形状最適化と組み合わせることで互いのメリットを活かすことができます。 しかしそのためにはトポロジー最適化の結果形状から解析用のモデルを新たに作る必要がありました。
今回のバージョンで搭載された新機能をご利用いただくことで、 トポロジー最適化の結果形状からノンパラメトリック形状最適化を実行可能な解析用のモデルを簡単に作成できるようになります。
下図は従来の手順と新機能を利用した際を比較した概念図です。
従来は複数のソフトウェアに跨がる数時間から数日ほどの作業が必要となっていました。 これには工数は当然のこと、各ソフトウェアの習熟も必要でした。 一方の新機能を使った場合では、多少の設定だけで簡単にかつ数分程度の時間で解析用モデルを作成することが可能です。
その他の機能追加、機能改善
その他にも制約関数での下限値の指定、接触・固着機能の強化、トポロジー最適化の型抜き機能の刷新、ソルバーモジュールの統合、 描画の改善、大規模解析用モデルの読み込み速度の大幅向上、STL ファイルからテトラメッシュの作成など、 大小あわせて80項目ほどの機能追加、機能改善を行いました。
構造最適設計ソフトウェア OPTISHAPE-TS について
OPTISHAPE-TS(オプティシェイプ ティーエス)はトポロジー最適化、ノンパラメトリック形状最適化、
ビード最適化の機能を有する構造最適設計ソフトウェアです。
前身の OPTISHAPE を含めて30年以上にわたり、
現在までに自動車部品・電気機器・建設用機械・スポーツ用品の研究・開発・設計など、幅広い分野でご活用いただいております。
詳細はこちら OPTISHAPE-TS 製品情報
本製品・ニュースリリースに関するお問い合わせ先
株式会社くいんと 営業本部
tel. 042-362-3884
お問い合わせフォーム