部分三角形分割や形状固定など、数多くの改良を施した
「S-Generator 2021」リリース
2021年7月16日
構造最適化結果からのCADモデル生成ソフトウェア S-Generator の新バージョン「S-Generator 2021」をリリースいたしました。
本バージョンでは、形状の一部を正三角形に近い形で分割し直す機能、形状の一部が編集されないように固定する機能、
自由曲面格子の編集機能などが追加された他、ツールバーが整理されるなど、様々な改良が行われました。
新機能の詳細
形状の一部を正三角形に近い形で分割し直す機能
多くのお客様から要望を頂いていた機能が追加されました。
穴埋めを行った後などで、細い三角形がある部分に対して適用することで、
その部分の三角形が正三角形に近い形で分割し直され、扱いやすい三角形モデルとなります。
◎正三角形に近い形で分割し直した例
一番左が元の三角形モデルで、ピンク色の部分の三角形を分割の対象とします。
中央の図は粗く分割したもの、右の図は細かく分割したものです。
いずれの場合も、折り目の位置や選択されていない周辺との三角形の接続は保たれています。
また、円の折り目(青い線)は、分割後にも円を保っています。
形状の一部を固定する機能
形状の一部を固定することで、その場所が誤って変更されないようにする機能が追加されました。
例えば、形状の一部を円筒面の穴やコーナーに変更した際、その部分を固定しておけば、
残りの場所の編集時にもそれらの形状が崩れることがないため、安心して編集が進められます。
◎形状の一部を固定した例
左の図の黒くなっている部分は三角形が固定されており、編集することができません(固定を解除すれば編集可能)。
これにより、円筒面や平面などの解析曲面に変更した部分が崩れる心配がなく、他の場所を自由に編集できます。
また、右の図は、3つの穴部分を編集のために切り離しています。
このような場合は、形状を切り離した縁が自動的に固定されるため、編集後に再度融合させる場合も、切り離した縁で隙間なくつながります。
自由曲面格子の編集機能
三角形モデルから計算した曲面モデルの自由曲面部分の格子について、格子の分割や頂点の統合などの編集機能が追加されました。
これにより、曲面モデルの一部を改善したい場合などに、三角形モデルの再編集まで戻ることなく、直接曲面モデルを編集できます。
◎自由曲面格子の一部を編集した例
左の図の曲面モデルで、自由曲面格子の一部を編集し、形状を滑らかにしています。
そのほかの改良点
比較対象のモデルとの形状差コンター図のリアルタイム更新、曲面モデルの曲面間の干渉のリアルタイム表示、 円や多角形での三角形の選択、三角形モデルと曲面モデル編集時のツールバー切り替えなど、多くの改良が行われました。
CADモデル生成ソフトウェア S-Generator について
S-Generator(エス ジェネレータ)は、弊社OPTISHAPE-TS などの構造最適化ソフトウェアの結果から
3D CADモデルを生成するためのソフトウェアです。
構造最適化の結果を3D CADで再現するのにお困りの方は是非お試しください。
詳細はこちら S-Generator 製品情報
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